【スシロー、全店一斉休業】

全国に646店舗(2024年9月末現在)を展開し、売上高、店舗数ベースでは国内回転寿司チェーン業界1位のスシロー。一皿120円(税込)からという低価格でおいしい寿司が食べられる点が特徴だ。レギュラーメニューとしては「厳選まぐろ赤身」「サーモン」「生えび」「煮あなご」といった定番ネタを120円(店舗によって異なる/以下同)で提供。このほか、「濃厚えび味噌ワンタンメン」(390円)、「モッツァレラチーズ天ぷら」(280円)などサイドメニュー、「わらび餅と大学芋のどっちも盛り」(230円)、「カタラーナアイスブリュレ」(230円)といったスイーツも充実している。
そんな勢いに乗る同社が、国内全店舗の一斉休業を行う理由は何か。F&LCは次のように説明する。
「『より働きやすい環境づくり』を検討する中で、2019年に同じ店舗の人とコミュニケーションをとることや、家族と過ごすため『店舗が一斉に休める休業日がほしい』という声があったと確認しております。こういった従業員の声をもとに一斉休業を検討し実施しました。それ以降、従業員やそのご家族からの高い反響を受け引き続き『より働きやすい環境づくり』一環として実施を継続しております。従業員は有休を取得することで個別の休暇も取得できます」
スシローは毎年、一斉休業をしているが、どのような効果が生じているのか。
「従業員からは以下のような反響を得ております。
『家族と過ごすことができ、心身ともにリフレッシュすることができた』
『休みの日に同じ店舗の仲間とコミュニケーションが取れた』」(F&LC)
2日間の全店休業は、売上減など業績に一定の影響が出ると考えられる。
「業績全体に与えるインパクトは、現時点では軽微なものと捉えております」(F&LC)
外食チェーン関係者はいう。
「一般的に外食チェーンの店長やエリアマネージャーなどの社員の場合、休暇を取得しても店舗で何か問題が生じれば出勤しなければならないし、スタッフから電話で問い合わせがくるというのは避けられません。要は店が営業している以上は、いくら自分が休暇を取得していても、気が休まらないという状況に陥りやすい。なので、強制的に一斉休業になるというのは、社員本人のみならず家族にとっても、非常にありがたいと、ビジネスジャーナルが報じている。
編集者:いまトピ編集部